2025/03/22 22:41

前回の抽出セミナー①では最新の評価基準の概要を解説しました!

まだご覧になっていない方はこちらから!

【日本の評価基準が遅れている?】抽出セミナー①


②ではそれぞれの項目別のintensityの強弱の判断基準(今回はmediumより強いか弱いかを基準にセミナーを行っていました。)を解説します。




flavor

bitternessと密接な関係。flavorが出てても、bitternessが出ていると感じなくなってしまう。そのため、flavorの強弱=bitternessの強弱の関係になる。今回はbitternessのキットを使用してセミナーが進行しました。


acidity

【medium】

飲んですぐに感じる、弱くなりながらaftertasteまで持続する。


【medium low】

飲んですぐには感じないが、少し遅れて感じる。aftertasteまで続かない。


【high】

飲んですぐに感じる。aftertasteまで同じ強度もしくは強くなりながら持続する。


sweetness

※ここでいうsweetnessのintensityはsweetaromaで判断する。sweetaromaは甘い香り、キャラメライゼーション、メイラード反応によって生成される香り。


【medium】

飲んですぐに感じる、弱くなりながらaftertasteまで持続する。


【medium low】

飲んですぐには感じないが、少し遅れて感じる。aftertasteまで続かない。


※sweetnessはintensityが高くなればなるほどacidityをマスキングする。


mouthfeel


【medium】

舌にのったときにトロッとした粘性があり、弱くなりながらaftertasteまで持続する。


【medium low】

舌にのったときにサラサラしていて、途中から粘性を感じ、aftertasteまで持続しない。


bitterness

bitternessはカフェインやクロロゲン酸ラクトン、ビニルカテコール・オリゴマーなどではなく、抽出の後半で出てくる苦味。


【b3(bitternessがmediumくらいまででている。)】

口蓋前方でしかフルーティーなflavorをキャッチできない。


【b1(bitternessがほぼ出ていない)】

口全体でフルーティーなflavorをキャッチできる。


まとめ

これらが味わいの項目別のintensityの判断基準になります!

これらを頭にいれて、次回の③では抽出の変数をどのようにいじるのかを解説します!

③での解説は実際にご自宅での抽出に活かせる内容になります!